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武蔵野稲門会は武蔵野市を中心とした早稲田大学OB・OGの交流の場です



早稲田大学校友会武蔵野稲門会

随想

エベレストの魅力と写真集
やました ともかず           
山下 倫一 (昭46・商)

2012 年11 月2 日から3 週間かけてネパールのゴーキョピーク(5,360m)に行ってきました。その後、その体験を今年の3 月に「世界最高峰を見る一人旅」として本にまとめ自費出版いたしました。
 山の経験もない私が、何故60 歳を過ぎてこの一人旅を実行したのか?
理由は単純です。「この目でエベレストを一度見てみたい」との思いからです。仕事も一段落し、行くなら今でしょ!−との思いが募り準備に入りました。
 手始めに7 月末に富士山に登ってみました。思ったより楽に登頂できました。以来、毎週山歩きするなどトレーニングを積み4 ヶ月後にヒマラヤへ向かいました。
 カトマンズから飛行機でルクラ(2,840m)へ。ルクラからゴーキョピークまで高度差2,520m。自分の足で歩く以外に行けません。片道約1 週間、毎日4〜5時間、ゆっくり登っていきます。途中、高山病にもならず目的地に到着。その日は天気も良く、頂上からの眺めは360 度。ヒマラヤの山々が連なる大パノラマの中にエベレストを始め4つの8,000m 峰を見ることが出来ました。忘れられない光景です。
 帰ってから撮った写真を中心に依頼されるままに何カ所かでこの体験を話したところ「面白いので本にしろ」と勧められまとめたものです。出版の作業、これも初めての体験でした。ヒマラヤの山岳写真集は数え切れないほどありますので、前半は一人旅で出会った人々やその生活が感じられる写真を中心に。後半はカトマンズを出てから帰るまでの中で見たり聞いたり考えたこと、高山病対策、帰りの飛行機が飛ばなくなるなど様々な出来事を日記風に記してみました。
 出版後、朝日新聞が記事として取り上げてくださったり 「ケーブルテレビ」「むさしのFM」等から出演依頼が来たりと、様々な体験をさせていただいています。
 これからも思い立ったら迷わず実行する、という気持ちで日々過ごしていきたいものです。
(正面がエベレスト。右がローチェ)

「ワイン・エキスパート」試験に合格!

こむろ いたる
小室 至 (昭46・商)

 昨年、日本ソムリエ協会主催 「ワイン・エキスパート」試験に合格しました。
ソムリエはレストランに5年以上勤務していないと受験資格がありません。
 エキスパートは仕事のためではなく、ワイン好きでワインの知識を広め、世界のワインを楽しみたい人が取る資格です。一次試験は筆記、二次試験はテイスティング(白ワイン2種類、赤ワイン2種類、リキュール、スピリッツ、ウイスキー、ブランデー、焼酎、日本酒、食後酒等、ワインでないアルコール飲料から2種類、計6種類の特徴、葡萄の種類、アルコールの種類を解答)で合否が決まります。
 私は学生時代、ウィーンに留学し白ワインと出会い、赤ワインは会社(商社)に入って、ロス・アンジェルスに出張に行った際に「ラ・ターシュ」というフランスの赤ワインを飲んだのが出会いです。この「ラ・ターシュ」のエレガントで華やかな香り、ビロードのようなやわらかな飲み心地に心を奪われました。ワインの美味しさを実感した瞬間でした。その後、イタリア・ミラノに5 年、イギリス・ロンドンに3年海外駐在、出張した国の数、何十か国、国内は岡山に3年半、ワインを飲む機会に恵まれました。また、ワインに関する蔵書も50 冊以上になりました。定年後、ワインのことをもっと知りたくて、高円寺にあるワインスクールで入門編から勉強。しかし入門編で終わるのも如何かと、受験勉強を経て資格を取ったのでした。
今では、ブドウ作りと醸造、テイスティングの仕方、飲み方、選び方などが身につき、より楽しいワイン・ライフを過ごしています。副産物は、なんといってもワインスクールの仲間達との出会い、素晴らしい仲間達です。
 お勧めの赤ワインは、チリの「モンテス・アルファ」(1810円)、「カッシエロ・デル・ディアブロ」(1275 円)のカベルネ・ソーヴィ二ヨンかメルローです。お試し下さい。